宙に浮かぶ紙で出来た錦鯉

家族が認知症であると知った時、まずは何を調べましたか?

認知症という病気について、病院、施設、介護、症状の進行度合い、金銭問題、ケアマネジャーのこと・・・
恐らく色々と調べたことでしょう。

私も結婚していきなり認知症者を抱えることとなり、なんの知識もなかったので毎日ネットで調べる日々が続きました。
そんな中で私がどうしても知りたかったのは「認知症者への対応」です。

物を盗んだ犯人にされたり、意味不明な発言をしてきたり、情緒不安定になって泣き叫ぶ・・・
これをどうしろというのか。
性格の悪い健常者を相手にするのとはまた訳が違うのです。

こちらを睨み付ける猫
以前は耐えかねて思わずこちらがキレて怒鳴ったこともありました。
すると姑も怒鳴り散らすのですが・・・突然笑い出したり、まったく違う話題に脱線させてしまうのです。
完全に暖簾に腕押し状態。

相手は反省や後悔もしていませんが「悔しい」「ムカつく」という感情も抱かないようなのです。
要するにリセットされて「何もなかった状態」に捉えてしまうのです。

しかし「された側」の自分には当然記憶はあるし、苛立たしい、苦しいという感情も残ります。
・・・こんな理不尽なことはありません。
これでは完全に健常者の心身の方が先におかしくなってしまいます。

そこで私は必死になって対策をネットで調べたのですが・・・
「相手も苦しんでいるのだから優しく寄り添ってあげてください」
などと認知症者を擁護する方法しか書かれていないのです。
これには愕然としました。
廃墟の教会
理解は出来るけれど私には無理です。受け入れられませんし納得も出来ません。
もちろんそれが出来る人もいるでしょう。
それならばそれで全然問題ありません。

しかし私は違うのです。

「私は認知症の相手をするために生きている訳ではない。私は今、フリーランスで仕事をするための勉強をしたいし心理学についても学びたい。他にも趣味とかやりたいことはある。だから認知症相手に振り回されてメンタルをボロボロにされてまで自分を犠牲にしたくない。認知症者の餌食にはなりたくない」

人に押さえつけられる羊
しかしいくら探しても認知症者を守る方法は書いてあるものの介護をする側、家族関係者の精神状態を守る方法が本当にないのです。

病人相手であったとしてもまずは自分を守るべきです。
健常者だから放っておいて平気、病人を優先しろというのは違うと思うのです。

なので私はこのブログで認知症者の味方ではなく、その認知症者の理不尽な振る舞いによって被害に遭っている人たちの味方になって救いたいと思っています。
きっと同じように苦しんでいるのでしょうから。

滴のついたバラ

―ちなみに我が家の現状はケアマネージャーとの繋がりがようやく出来たのですが、病院から認定を受けないとこの先には進めないとのことで病院と繋がることを求められています。

しかし姑は大の病院嫌い。
膝は悪いものの日常に影響が出るような病気もないのでほどんど病院には行かないそうです。

とりあえず健康診断を受けさせて欲しいというケアマネの指示により、夫が説得して健診を受けさせるという段階まで来ています。

なので今、私が出来る対策は「自分の身は自分で守ること」
これを読んでくださっているあなたもどうか自分の保身を一番に考えてください。

認知症者はいきなり症状が悪化したりすることはありませんから、まずはあなた自身の状態を優先してあげてください。

水面に浮かぶ白いユリ

どうか今一度、あなたの心と体と向き合ってあげてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事