
何気ない日常を重ねていく中で、ふと「なんだか生きづらい」「人が怖い」と感じることはありませんか?
漠然としたその感覚に、実は深い真実が隠れていたりするのです。
私自身も人を恐れる気持ちを抱えながら生きてきた背景があります。
学生時代には人類滅亡を本気で願い、むやみやたらに人を遠ざけていた時期もあったほど・・・。
この記事では、「人が怖い」という生きづらさの原因を心理的な視点から解説し、私自身の体験を交えながら克服のヒントをお伝えします。
人間関係に疲れた方や、人を恐れてしまう自分を変えたい方の入り口になればと思っています。
なぜ「人が怖い」と感じてしまうのか?根本原因を探る
① 恐怖心の投影という心理メカニズム
「人が怖い」と感じるとき、それは自分の中にある不安や恐れを相手に重ねて見ているのかもしれません。
例えば…
「また怒られる・・・」
「どうせ裏切られるに決まっている!」
「きっとバカにされる」
このような思い込みによって実際には無害な相手を「敵」にしているため、恐怖を感じるのです。
② 幼少期の愛着形成の影響(愛着障害)
「親に拒絶された」
「心が落ち着ける場所がなかった」
子ども時代に安心できる環境や愛情が十分に得られなかった場合、人間関係の土台が不安定になりやすいといわれています。
こうした経験は、大人になってからも人を信じられない感覚につながり、「生きづらさ」として現れることがあります。
③ 実は自分こそが「怖い人」になっていたというケース
自分自身が攻撃性や過剰な防衛心を持っていると、いつ誰に対してもなぜか強がってしまうなど「無意識の威嚇」をするように・・・。
それがいつしか転じて、「人は怖いもの」という錯覚につながることもあります。
やがて人との距離を広げてしまい、「人間関係がうまくいかない」という悪循環を生み出すことも少なくありません。

私が味わった「人が怖い」という葛藤の日々
幼少期、母の「支配」に怯えながら育った私は、中学生の時にはひどいイジメに何度も遭って心に深い傷を負いました。
「人はみんな私のことを嫌っている」
「人類なんて滅んでしまえばいい!」
そんな極端な思考を常に頭の中に巡らせて、人を拒絶し続けていた時期もありました。
同級生や先生、家族や友人に対しても心を閉ざし、人と関わること自体が恐怖だったのです。
こうして常に周囲に怯えていたため、あまりの生きづらさに押し潰されそうなほどでした。
・・・それでも心のどこかでは「本当は人とつながりたい」とかすかに願う部分もあったのです。
長い年月をかけて精神が落ち着いた頃に、その部分を救い上げて試行錯誤しながら、少しずつ人との距離を縮めていく練習を重ねました。
そして今では人と関わることへの恐怖は薄れ、温かさや安心感を得られるようになりました。
恐怖に縛られず人と穏やかに関わるための対処法
認識を変える―「すべての人が怖い訳ではない」
過去の経験から「人は怖いもの」とひとくくりにしてしまった思い込みを解除することが大切です。
「人」とはそれぞれ異なるもので、安心できる人も必ず存在しますし、実は無害な人の方が多いものなのです。
思考癖を見直す―ネガティブ前提をやめる
「どうせ裏切られる」
「誰も愛してくれない」
このような思考は、「敵」ばかりを無意識的に引き寄せてしまう傾向があります。
思考のパターンに気付き、少しずつ修正していくことが改善の第一歩です。
注意点―大切な縁まで切らないように。
私の場合、人間関係のツラさに耐えかねてとにかく縁を切り続けた結果、リセット症候群になって後悔した経験があります。
関係性が苦しいと思っても、いったん距離を置く程度にしましょう。
安全な関係性から再構築する
- 信頼できる人との関係性を大切にする
- 小さなコミュニティから始める
- 他人の価値観ではなく自分の軸を優先する
こうした積み重ねをしていけば、恐怖は少しずつ和らいでいきます。
どの「生き方」を選ぶ?二つの可能性
人との関わり方には大きく二つの選択肢があります。
A:たくさんの人とつながって、いろんな出会いを楽しむ道
B:最低限のつながりを大切にしながら穏やかに過ごす道
どちらを選んでも間違いではありません。
大切なのは「自分の心が落ち着ける生き方を選ぶこと」です。

まとめ│私からのメッセージ
- 「人が怖い=生きづらい」という感覚は、心理的な仕組みや幼少期の体験が影響している
- 恐怖の投影や思い込みを見直すことが克服の第一歩
- 安全な人間関係から再構築し、自分軸で生きることが大切
- 生き方の正解は人それぞれ。自分に合った安心出来る方法を見つけていい
私自身も、長い年月をかけてようやく「人とつながる喜び」を感じられるようになりました。
怖さを完全にゼロにすることは難しいかもしれません。
それでも、あなたの中には必ず「変わる力」があります。
この記事がそのきっかけになれば幸いです。
「生きづらさを抱えるあなたが少しでも安心して明日を迎えられますように。」
疑問や質問、この記事を読んでこんな風に考え方が変わったなど変化がありましたら、コメント欄やメッセージにて受け付けておりますので、お問い合わせフォームからぜひお送りください。