
「人から認められたい」という気持ちは誰にでもありますが、あまり強すぎると苦しみや生きづらさを招いてしまうこともあります。
SNSが普及した現代では特にその傾向が強まり、承認欲求に振り回されてしまう人が増えています。
この記事では、かつて「重度の承認欲求の塊」だった私の体験談を交えながら「承認欲求が強すぎる原因と正しい抑え方」をお伝えします。
承認欲求とはどんなもの?
そもそも承認欲求とは、人が「認められたい」「尊重されたい」と願う心の働きです。
心理学者マズローの欲求段階説でも承認欲求は人間の成長に欠かせない段階として位置づけられています。
つまり承認欲求は なくすべきものではなく、適度に持つのが自然。
しかし、SNSの「いいね」やフォロワー数に一喜一憂する現代では、その欲求が過度になり「強すぎる承認欲求」に悩む人が増えています。
抑え方が不十分な承認欲求の状態とは?
承認欲求が強すぎると、次のような状態に陥りやすくなります。
- 認められてもなぜか虚しい
- どんなに頑張っても評価されないと感じる
- 「やめたいのにやめられない」と苦しむ
承認欲求を満たしても満足できない場合
例えば、SNSで大量の「いいね」をもらっても、なぜか心が満たされない。
私自身も「認められたのに虚しい」という感覚を何度も味わいました。
これは「本当の自分」ではなく、他人が望む姿を演じて得た承認だからこそ虚しさが残るのです。
承認欲求が叶わない場合
逆にどんなに努力しても思うように評価されない場合もあります。
「自分だけ認めてもらえない」「なぜ自分はダメなんだ」と悩み、やがて疲弊してしまうのです。
どちらのパターンでも共通するのは「生きづらさ」。
承認欲求を正しく抑えられないと、心が常に振り回され続けます。

間違った「認められ方」が苦しみを生む
かつての私は「他人から認められてこそ生きている価値がある」と信じていました。
その結果、嫌いな人にさえ嫌われるとショックを受け、承認欲求がさらに強まるという悪循環に。
また、強すぎる承認欲求は「嫉妬」を生みます。
「なぜあの人ばかり評価されるのか」と他人をライバル視し、苦しみを深めてしまうのです。
他者承認だけを追い続けた私の体験談
私は20代半ばの頃、とあるSNSの特別なコミュニティーに入会したくて必死になっていました。
そのコミュニティーはビジュアルが一番に求められる所。
なので入会条件としてコミュニティー幹部による画像審査があり、「何としても承認されたい」と平日の仕事終わりも休日までも何十枚も自撮りしては画像を送って審査落ち、ということを繰り返していました。
そしてある日、やっと合格したと思ったら・・・なんと翌日にコミュニティーが閉鎖していたのです。
・・・結局、閉鎖されるから適当に審査を通しただけだったのです。
この時、心の底から虚しさが湧き上がりました。
そしてこの経験から他者承認だけに依存する危うさを痛感したのです。
苦しいのにやめられない原因
実は強すぎる承認欲求の背景には 「幼少期の愛情不足やトラウマ」が隠れていることがあります。
親から十分に認められなかった経験があると、大人になってから「とにかく誰かに認めてもらいたい」という心理が強く働いてしまうのです。
その結果、偽物の自分を演じてでも承認を得て、満たされたとしても虚しさが残る…。
すると「きっとまだ足りないんだ。もっと認められなきゃ!」と更なる承認を求めてしまう。
これが「やめたいのにやめられない」苦しみの正体です。
本当の自分を見てもらう大切さ
私が学んだのは、承認欲求を抑える一番の方法は 「本当の自分」を認めることでした。
学生時代の私はコミケなどのイベントでコスプレをして注目を浴びることに快感を覚えていました。
しかしある日、「注目されているのはキャラであって、私自身ではない」と気づき、一気に虚しさに襲われたのです。
そこから「他人の期待に応える自分」ではなく、「ありのままの自分を認めること」が必要だとわかりました。

承認欲求を正しく抑えるポイント
- 承認欲求はなくすのではなく「適度に持つ」
- 他者承認だけに依存せず、自己承認を育てる
- 「偽物の自分」ではなく「本当の自分」を大切にする
- 嫉妬や比較に気づいたら、自分軸に立ち返る
承認欲求は人間にとって自然なもの。
正しく付き合えば、あなたの成長や人間関係を豊かにするエネルギーになります。
まとめ
承認欲求が強すぎて生きづらいと感じているなら、それは変わるチャンスです。
「抑える=なくす」ではなく、 正しい形に整えることが大切。
今この記事を読んでいるあなたは、すでに改善の第一歩を踏み出しています。
どうか「本当の自分」を認めてあげてください。
それが、苦しみから抜け出して自分らしく生きるための最大の鍵になるのです。
あなたはどんな承認欲求に悩まされていますか?
そして「自分もこんな体験をした」などの経験談があればコメント欄やメッセージにて受け付けていますので、ぜひお聞かせください。
読んでいただきありがとうございました。