自分でも理解できない行動の心理|出会いの場で「誰にも声をかけられない方が安心する」理由

「自分でも理解できない」そんな行動をしてしまう心理は多くの場合、性格ではなく”思考回路”から生まれています。

例えば
「承認欲求があるのに人を避けてしまう」
「本当は関わりたいのに距離を取ってしまう」
こうした矛盾する行動の心理に悩んでいる人は少なくありません。

私にも以前、自分の気持ちとは逆の行動を取っていた経験があります。
わざわざ出会いの場に参加して、誰からも声をかけられないまま終われるかどうかを試していたのです。

普通ならば出会いの場に行く目的は”人と関わり合うこと”です。
しかし私の目的はむしろ逆でした。
「誰からも興味を持たれないこと」
それが達成できた時、心から嬉しくなり安心出来たのです。
これが自分でも理解できない行動の典型例です。

この記事では、私の体験をもとに「なぜ人は矛盾した行動をしてしまうのか」、「なぜその思考から抜けにくいのか」を心理背景と思考の構造の視点から整理してみたいと思います。

私は昔、婚活パーティーなどに参加して”あること”を試していました。
それは誰とも一切会話せず、興味も持たれずに終われるかどうかというものです。

もちろん自分からは声をかけません。
出会いという目的を持った人たちが集う場所で、誰ひとりとして私に興味を示さないことを望んでいたのです。
イベントが終わり、想定通りになると自己納得と安心感を得て満足していました。

輝く空に両手を広げて喜ぶ人

実は私には昔から承認欲求が強い一面がありました。
しかし決して目立つ存在ではなく、”選ばれる”という経験が少ない上に、むしろ蔑ろにされることが多かったのです。
つまり認められたいのに認められないという経験が続いていました。

このような状況では、人は次第に承認欲求が強いのに人を避けてしまうというちぐはぐな心理を持ってしまうことがあります。

もし「誰かが興味を持ってくれるかもしれない」という期待があると、実際に誰も来なかった時には失望します。
しかし「どうせ誰も来ない」と考えていればそんな失望は起きません。

むしろ結果が予想通りなら「やっぱりそうだ」という納得が生まれます。
これは心理学では最悪の結果を先に想定しておくことで、心のダメージを減らそうとする思考パターンに近いもので防衛的な悲観なのです。

人は自分のイメージと一致する現実を無意識に求めることがあります。

もし長い間「自分は選ばれない」「自分は注目されない」という経験が続くとそれが自己イメージになります。
すると人は自分を試すような心理行動を取ることがあります。

私がしていた「出会いの場で誰からも声をかけられないことを試す」という行動も、自分のイメージを確認する行動だったのです。

一見すると矛盾している行動でもそこには多くの場合、心を守る仕組みがあります。
例えば、承認欲求があるのに人を避けたり興味を持たれたいのに距離を取るなど、「自分でも理解できない行動をしてしまう」のは心の防御として生まれています。

人は誰でも傷つく可能性が高い状況では無意識に自分を守ろうとするからです。

胸に手を当てる女性

人の行動には必ず理由があります。

自分でも理解できない行動も、その背景をたどると過去の経験や無意識に抱えていた”自分のイメージ”などの思考構造が見えてきます。

こうした仕組みを理解すると「なぜこんなことをしてしまうのか」という自分への疑問は、少しずつ整理されていきます。

生きづらさを軽くするために必要なのは自分を無理に変えることではなく自分の思考の仕組みを理解することなのかもしれません。

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