「HSPだから苦しい」と思わずに済む生き方とは?

生きづらい理由のひとつとして、HSPであるということが生き方に影響を及ぼしているというパターンがあります。

ではガラスのように繊細で傷付きやすいというイメージのHSPはどんな生き方をするのがふさわしいと思いますか?



「周囲に合わせながら我慢して頑張ってうまくやっていく」


おそらくHSPのあなたが今まで選んでいた生き方はこのようなものではなかったでしょうか。

・・・実はHSPと自覚している私は4歳くらいからずっとこんな生き方をしていたのです。

耐えるのが当然で気遣いが当然、物心ついた幼い頃からそんな風に生きて来た人もいることでしょう。
そしてそんな献身的なHSPによって数多くの人が救われ助けられたことでしょう。



・・・だからその分だけあなたは多くの傷を負い、心を痛めたのではありませんか?

そうして今、あなたは「生きづらい」という問題に直面して何とか解決したい、克服したいと必死になりこの記事に辿り着いたのだと思います。



しかし悩みの種類やレベルにもまた個人差がありますので、HSP同士であっても問題点が違っていたりもするのです。

なのでHSPのAさんが救われた解決方法でもHSPのBさんは解決出来ないという可能性もあるのです。


そのためこの局面に当たってしまうと「もう自分の場合はどうしょうもないのでは・・・」という諦めや妥協した生き方を選択してしまっている人もいるかもしれません。


しかしどんなHSPであっても、繊細なままでも楽で幸せな生き方はちゃんと出来るのです。



そのためにはまず自分に見合った解決方法を見つける事、そして自分の繊細な部分による弊害、そして過去の経験から得た歪んだ学びや意識の持ち方と向き合い改善して、本当の自分の在り方を知っていく必要があります。


今まで触れることのなかった意識の深い領域に入ってしまうので怖さや不安はあるかもしれませんが、まずは少しだけ一緒にその世界を覗いてみませんか?


読み終えた時にはきっと気持ちが軽くなっているでしょうから。

タンポポの綿毛

Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、1996年にアメリカの心理学者エレイン・アーロンが提唱したものです。


感受性が平均より過敏であることでいわゆる「繊細な人」という解釈をされ、人口の5人に1人の割合で存在していると言われています。


特に日本人は配慮や尊重を美徳としている国民性であるために、他国に比べてその数も多い傾向にあるようです。

そしてHSPとは「概念」であり、病気ではなく医学的にも認められておらず、そして「性質」であるので治療方法もありません。

性質というのはそれぞれが持って生まれた「状態」や「反応性」で変える事は出来ません。


ちなみに「性格」とは経験や周囲の環境から影響を受けて身に付けた後付けなので性質とは違い、変える事が出来るものです。



このように「変える事が出来ない」「治療法がない」という言葉に愕然とした方もいるのではないでしょうか。


しかし医療機関での治療が出来ないからこそ、HSPである人達の生き方や実体験やそれに基づく知識、効果的な対策の具体例を発信していくことが必要なのだと思っています。

光を放つ灯台

HSPは以下の4種類のタイプに分類されます。

HSP
人との過度な関わりを避け、刺激を嫌い、変化を好まず静かで安定した状態にある事を求める。

HSE
Highly Sensitive Extroversion(ハイリー・センシティブ・エクストラバージョン)の略。社交性はあるものの刺激を嫌い、避けるというタイプ。

HSS型HSP
人との関わりや刺激や変化を求める意識はあるものの、行動に移すことが出来ない内向性もある。この割合はHSPの中でも約6%ほどで、もっとも少ないタイプとされている。


HSS型HSE
積極性があるので人との関わりを求めたり活動的で刺激を求めて動く。しかし繊細な性質も持っていることで疲れやすかったり、気にしすぎる事が多い。HSEのほとんどがこのタイプに当てはまる。



HSS」とはHigh Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)の略で、アメリカの心理学者マービン・ズッカーマンの提唱した概念です。

刺激を求めるタイプで好奇心やチャレンジ精神にあふれ、新しい物事に興味を持ち行動的な性質を持つ人たちを表しています。




一見HSPの性質とは真逆のようですが、刺激を求めるものの結果的にその刺激を強く感じ取ってしまうために心身にダメージを与えることとなってしまうのです。

なので意識と身体のバランスが取れず、生きづらいという結果を招いてしまうのです。



ちなみにこの記事では私自身が内向派のHSPですので、こちらをメインとした視点で書いております。

タオルから顔だけを覗かせる犬

HSPにはDOES(ダズ)という4つの特性があると言われています。


Depth of Processing(物事を深く捉え、思考する)(「詳細」ブロック)
[例]
○ひとつの事柄から様々な情報を読み取り、そこから更に深く掘り下げて調べたり、多くの疑問や知識を得ようとする。
      
○自分の納得がいくまで詳細かつ完璧に調べる傾向がある。

○計画性が高いので突発的な行動はせず、あらゆる可能性を考慮した上で行動に移す「石橋を叩いて渡る」タイプ。 
           
   

Overstimulation(過剰に刺激を受けやすく、そのために神経的に高ぶりやすい。通常の人が得る感覚よりも強い刺激として感じ取ってしまう。)
[例]
○空調の音や蛍光灯の明るさなど人があまり気にならないような刺激でも集中出来ない。

○物事の認識や状況の把握が過度であり、被害を受けた時などはその捉え方が人より大きいためショックも大きい。

○五感が刺激を強く感じ取ってしまう感覚過敏。



Empathy and emotional responsiveness(共感性があり周囲の影響によって心を動かされやすい)
[例]
○テレビや本などのストーリーに感情移入しやすく、感動して泣いたり笑ったりする。

○愚痴ばかり言う人が側にいると自分には関係なくてもイライラしてしまう。

○動植物など自然のものにも心を奪われる。

○他人の状況や感情を自分のもののように感じてしまう。



Sensitivity to Subtleties(非HSPには感じ取れない些細な変化や物事に気付けるほど感度が高い)
[例]
○人の表情や周囲の雰囲気から人の心情や状況を読み取れる。

○ちょっとした物事の違いに気付き、それに対して戸惑ったり許せなくなってしまう。

○芸術作品などから深い感動や気付きを得る事が出来る。

○他者とは違った視点で物事を見る事が出来る。


この4つすべての特性が当てはまるとHSPであるとされています。
しかしこの特性ありきではそれに合わせた生き方をしなければならないと感じてしまうかもしれません。


これではまるでHSPは生き方が限定されているかのように思われるでしょう。
けれどそう思う必要はまったくありません。

これらの性質はネガティブなものではなく捉え方によってはあなたを救う方法にもなるのです。

十字架にとまる青い蝶

上記でHSPの特徴を述べましたが、それでも非HSPにはなかなか共感や理解が得られないようで「そんなの気のせい」「そんな性質ある訳ない」などと否定されることもあるでしょう。


それは共感性が強く、相手の立場になって物事を考えることを当然としているHSPにとっては、とても信じられずショックで悲しい現実でしょう。



更に社会的な世界では少数派であることがどうしても不安、負い目、悪い事とネガティブな捉え方をされてしまいがちなことがまた、繊細なHSPを追い詰める要素になってしまっているようです。

今でこそ多様性が認められてきているとはいえ、なかなか自分とは違うものへの理解は自身が体験したり実感しないと難しいようです。



その繊細さゆえになかなか人にも打ち明けられず、苦しくても相談も出来ずにひっそりと耐え忍んで生き方をしてきたHSPなので大きく主張すること自体が難しいようです。

私自身も周囲の人や夫にもHSPであることは伝えていません。
けれど無理に打ち明けなくても、周囲の理解を得なくても自分の認知や思考を変えることで対策が出来る事がわかりました。

雪の結晶


何より厄介なのがHSPを語って濫用する人達もいるようで、例えばさぼりたいがために「私HSPでしんどいんだからこれやってよ!」と仕事を押し付けてみたり、「HSPなんだから気遣ってよ!」とわがまま放題で周囲に迷惑を掛けたりする偽HSPもいるようです。



・・・ちなみに本当のHSPであるなら自分がそうだなんて誰彼構わずそこまで言い回りませんし、人に迷惑をかけるような主張なんてしませんし、そもそも出来ません。



しかしその偽物のせいでHSPのイメージが「ただの自己中心的な人の言い訳」扱いされてしまうこともあるようです。


すると本当のHSPはますます自分の性質が良くないものだと責めてしまったり卑下してしまったことで生きづらい状態となってしまった人もいるのではないでしょうか。



しかし悪いのは決してあなた自身でもHSPという性質でもないのです。
それを悪用した個人なのです。



性質的に周囲の批判的な意見に圧倒されてしまうでしょうが、そこで一度冷静になって「自分が責められている訳ではない」という意識を持って自分に言い聞かせてみてください。



あなたが周囲に迷惑をかけていないのであればそれはあなたの罪ではありませんから、HSPである自分を責めて肩身のせまい生き方をしなくても大丈夫なのです。

一輪だけひっそり咲く花

HSPが一番問題を抱えてしまう生き方は、人との関わり方ではないでしょうか。


内向的であっても、この社会で生きている限りは何かしら人と接しないといけません。

食べ物を買うためにお店にいく、病気になったら病院に行く、そして普通に道を歩いているだけで人はそこら中にいます。



非HSPにしてみたらこんな何てことのない状況であっても、HSPは多種多様な悩みや問題を抱えて生きづらいと感じてしまっているのです。



私の場合は人と関わるほどにやはり疲れてしまい、しんどいと感じてしまうので職場や公共の場所ではなるべく人との関わりや接触を避けて生きてきました。


そのうちに「どうやったら人と関わらなくて済むのか」という課題を完璧にこなしたくて必死に考えるようになったのですが、その「考えること」すらにも疲れてしまうようになったのです。


なぜならHSPの私が望むような「人と関わらずにやり過ごせる生き方」がどうやっても出来なかったからです。

それはまさに上記に書いたように社会で生きている限りは人との関わりはなくせないという理由があるからです。




それではそんなHSPは具体的にどんな思考を持っていて、どんな状態に悩まされているのでしょうか。

わかりやすく私の実例をあげて解説していきたいと思います。




まず一般的によく言われている「人と一緒にいると疲れやすい」という点です。

テーブルの下でうずくまる犬


私の場合は気の合う友人であっても初対面の人であっても長時間誰かと一緒にいるとその傾向が出ます。

その原因は

  • 「相手が疲れていないか、楽しんでいるかなど常に相手への気配りをしている。」
  • 「相手に共感したり感情に引っ張られたりするので感情や感覚が自分と相手の2倍の消費になる。」
  • 「相手がネガティブ発言やグチばかりの場合、例え自分の事を言われている訳ではなくても相手の怒りやネガティブ思考によって精神的なダメージを受けるため。」
  • 「相手がどんな思考をしているのか、その思考はどんな傾向なのか、私とどこまで同じ思考だろうか、気が合うと言えるか否かを判断しようと思考する。」
  • 「どんな物が好きなのか、このタイプはどうだろう、聞いてみたいが失礼ではないだろうか。もし好きならその話題をどう広げようか。けれど中途半端な知識だと申し訳ないだろうか・・・。」
  • 「どういう対応をすれば喜ぶのか、言い方はどうしよう、このタイミングがいいか、まだ先の方がいいか。」

など相手を深く知ることに必死になってこれらのことを気にしているせいです。

非HSPの人たちがどういう接し方をしているのかはわかりませんが、私はよく「そこまで気にしなくても・・・」と言われます。


しかし私の中ではこれらが当然で自然な思考なのです。




・・・けれどこれだけの思考をし続けているのだからやっぱり疲れてしまうのです。

ぐったりしている猫


しかし今は様々な対策や思考の変化によって、人と接する事をそこまで嫌だと思う事はなくなりました。

むしろ優しい人や気の合う人と接するのは好きです。

ただどんな人であれ、どうしても長時間一緒にいると無意識の気遣いが発動してしまうので気が休まらず疲れてしまいます。


なのでどうしても完全にひとりになれる空間や時間が必要になります。


そこに他人が勝手に自由に侵入してしまう状態だととても耐えられません。
精神的にも身体的にも「逃げ場」が確保出来ないのは本当に無理なのです。





私は22歳から42歳までの20年間、1人暮らしをしてきましたがその環境は私に本当にぴったりでした。

その証拠に1人でいても寂しさというものは一度も感じたことがありませんでしたから。

しかし結婚した今は夫と姑がいます。

私はひとりになれる自分の部屋をもらっていますが、認知症の姑が勝手に部屋に入ってくるのであまりにも耐えられず、部屋に鍵を付けました。

これだけでも本当に気持ちが楽になりました。



更に平日は自部屋で作業していても、姑が認知症を発症すると部屋の前で騒ぎ立てるのでなるべく日中は家にはいないようにして、テレワークなどを目的とした半個室のレンタルスペースで人と関わらずに済むような環境で過ごしています。

それは「アイデスク」という自習室で東京、神奈川、埼玉など11店舗を展開しています。

私語厳禁という静かな環境で軽食も出来ますし、カーテンで覆えば周囲を気にせず集中出来ます。



こうやって私なりの「ひとりの環境」を確保しているので今は精神的にかなり楽な状態です。

氷山に一頭のオットセイ


このようにまず、自分がどのような状態にあることが精神的に安定しているのかということを知る必要性があります。

中には「人と関わると疲れるけれど、ひとりだと不安」というHSPの方もいることでしょう。

そういう方は「ひとりの環境」を得ることが解決ではありませんし、むしろ不安を増長させてしまうので良い方法ではありません。

その場合は人が周囲にいる状況や人と関わりながらも精神的に落ち着く環境や人との適切な関わり方、自分の思考を改めていくことが必要になります。

HSPは繊細だからこそ周囲の人や環境、状況に圧倒されたり影響を受けやすいものです。


そしてこれが自他ともに「HSPは弱い存在」というイメージに繋がっているのだと思います。

すると「自分は弱いから・・・」という認識を自分で植え付けてしまうパターンに繋がってしまうのです。

それが周囲での自分の立場や存在を下位にしてしまい、それを前提とした意識で物事を考えてしまうのです。



つまり「自分より相手や他人を優先する」という思考が当然となってしまうのです。


まして相手の心情を察する事が出来ると、どうしてもそちらの方が気になってしまって「譲る」というのが当然の思考になってしまいがちなのです。



結果、自分はいつも後回し。

それは望んで選んだことのはずなのに、なぜかどんどん心は苦しくなって気付けば生きづらさを抱えていたという状況になりがちなのです。

グラスからあふれる水


このようにあなたの繊細な優しさは周囲の人たちを救うけれど、その分だけ自分を苦しめてしまう。これがHSPの優しさの弊害なのです。

自分を優先させることに罪悪感を覚える人も多いでしょう。

けれどそんな優しい人達が無理をせずに自分を優先しても、周囲の迷惑にもならない方法というものはちゃんとあります。






それは「犠牲を美徳という思い込みをやめる」ことです。



あなたは「人のために尽くすことがいいこと」「言うことを聞く人は偉い」という価値観を自然と持っていませんか?

世間でもそういった風潮があるかと思います。



確かに人に優しくする、気遣うという配慮は時として必要です。

しかしこれをどんな時でも守らなければと必死になったり、絶対にこうしなければという極端な思考になってしまうと良くないのです。


すべての場面でこれを発揮してしまうとそれはただの犠牲で奴隷になってしまうのです。

蜘蛛の巣


HSPの場合、相手の気持ちを無意識のうちに読み取ってしまうことで相手の「支配したい」「思い通りにして欲しい」という欲望にすらもその繊細な優しさから応えてしまう場合が多いのです。



こんな犠牲体質になっていたら生きづらい人生になってしまうのは当然です。

だからこそどうかHSPが犠牲にならない生き方をして欲しいと思います。

まずは私の体験からお話ししていきたいと思います。



私は工場系の現場作業の仕事ばかりを6回ほど転職していますが、新しい職場に入るたびにいつも同じ問題を抱えて悩んでいました。



それは「仕事の覚えが遅い」ということです。

これは人から指摘されたこともあるのですが、自覚も当然ありました。
なので改善をしようと必死になったものの、なかなかそれには至らなかったのです。



そもそも何が原因であるのかがよくわからなかったのです。

しかし、HSPという概念を知った時に自分の性質を初めて客観視してようやくその原因に気付けました。

それは「物事を深く考え、ひとつの事柄から受け取る情報量が人より多い」という部分です。

それこそが物事を覚える際のデメリットとなってしまっていたのです。



つまり作業内容を教わっている時というのはその内容だけを聞いて覚え、その中で多少疑問に思うこともあるくらいかと思います。



しかし私の場合は頭に入ってくるのは作業内容だけでなく、その前後の展開や製品のクオリティー、作業室の状態やそれに関わる人が誰なのかまでも気になるのです。

「作業が終わったらどこから次の品を持ってくればいいのか。」
「置き場所がいっぱいになったらどうするのか。」
「終わったら誰に報告すればいいのか。」
「部屋の電気は誰が消すのか。」
「不良の限度はどの程度か。代替え品はあるのか。」



これはほんの一部ですが、本来聞くべき作業手順と同時にこれらが一気に頭の中に流れこんでくるので脳内ではパニック状態となり文字通り「頭が真っ白」になってしまうのです。

結果、聞きたいことも聞けず説明も覚えきれないという状態に陥ってしまうのです。



もちろんメモも取っているのですが、マルチタスクが苦手なので聞きながら書くということが上手く出来ないのです。

なので焦ってしまうことで余計に文字もめちゃくちゃになっている上に肝心なことが書き留められておらず、覚えてもいないという状況なのです。

ペンと紙


しかし、人間は一度で物事を覚えられるとは限りません。
2,3回は改めて教えてもらうこともあるでしょう。



けれど「相手も忙しいだろうから申し訳ない・・・」という気遣いと「一度で覚えられないなんて怒られるだろうか・・・」という怖さから再度教えてもらうということが出来なかったのです。


その結果、「仕事を覚えるのが遅い」というレッテルを貼ることになってしまったのです。

HSPは新しい職場では環境に圧倒されっぱなしの状態になってしまいます。

その職場にはどんな暗黙のルールがあるのか、どんな人間がいるのか、汚い所がやたら目についたり、製品が乱雑に扱われていることが気になったりするのです。



こういったことはHSPでなくても気になる人もいるかもしれませんが、そのレベルが違うのです。

それは気になって仕事に集中出来ない、冷静でいられないという弊害が出るほどのものなのです。



HSP本人はやる気もあって真面目で努力家なのでしっかり仕事を覚えてこなしたいと思っていても、環境に翻弄されてそれが出来ずにいるのです。

それが周囲の人から見たら「覚えが悪い」「手際が悪い」「仕事が出来ない」という風に見えてしまうのです。

ちなみに私は自身のこの問題も解決をしています。
その方法はこちらからご覧ください。

どうしてもHSPはその繊細さから、つらく苦しい生き方をしている体験談が多いので生きづらいのだというイメージが強く、世間でもそういう見方や捉え方をされてしまっているようです。


それがただでさえ刺激に圧倒されながらも必死に生きているHSP本人に、より一層ネガティブな意識を持たせてしまい、生きづらさを与えるという悪循環を生み出しているように思えます。



しかし繊細だから我慢しなければならない、耐えるのが当然ではないのです。
HSPとしてその性質を大事にする生き方ももちろん出来るのです。

そしてわかりやすい例えとして「ダイヤモンド」で語っていきたいと思います。

カットをする前と後のダイヤモンド


ダイヤモンドは宝石の中でもっとも価値があるとされ、長い間その輝きに定評と尊厳を携え、愛され大切にされてきました。


その美しさは素材そのものだけでなく複雑で繊細なカットがあってこそで、それは技術や知識がなければ施せないものです。



だからダイヤモンドを輝かせるための工程を誰しも面倒だとは思わず、その加工を避けたり放棄したりはしていません。

ダイヤモンドは繊細で複雑さを兼ね備えているからこそ美しく、手間を掛ければ掛けるほどに輝くのです。



なので繊細なあなたは生まれながらにして人々を魅了するほどの輝きを最初からとっくに持っているのです。


しかし周囲に圧倒されたり刺激を受けたことで怖くなり、自身の輝きを知る前にその美しさや輝きやごと身を潜めてしまったです。

そして残ったのは恐怖心だけ。
これでは自分の輝きに気付けないのは当然です。

そして光を反射させてキラキラ輝くダイヤモンドのように、感動が大きく感受性豊かであるなら非HSPよりも感性で楽しめることがたくさんあります。

美味しい料理やお菓子も、美しい雄大な空や海の景色も、大切な人から掛けてもらった嬉しい言葉もその優しさも、人一倍深く感じ取れるのがHSPの素晴らしさなのです。


なので生きづらさよりむしろ生きる喜びが多いのが当然の性質だと私は思うのです。

赤いバラ


生物は環境に合わせて進化しながらその性質を変えて生きるようになっています。
だから適応が難しいHSPだからこその対応力というものもちゃんと備わっているのです。

今、苦しく生きづらいと感じてしまっているのはただ単にそれに気付けないだけなのです。


ダイヤモンドは宝石の中でもっとも硬い石で、加工する際にも同じダイヤ素材でなければ削れないほどで、アクセサリーとして身に付けても日常生活で傷が付きにくいとされています。



そしてHSPには繊細だからこその性質を活かした、まるでダイヤモンドのような強靱で確実な防御方法や回避方法があるのです。


つまりいくら繊細であってもちゃんと自分の身を守る術というものは備わっているのです。



しかしそれも気付かなければ「ない」のと同じになってしまいます。

なのでまずは自分という存在の可能性を改めて捉え直してみるということ、それは自分が出来ないことに悲観するのではなく、出来ることについて気付いていけるようになることが大切なのです。

ダイヤモンドの指輪

いかがでしたでしょうか。

周囲に影響を受け続けることでどうしても周囲に問題があって、そちらをどうにかしなければと人間関係や環境について必死に改善を試みようとしてしまいます。

ましてその繊細さから自分に非があるのだという風に思い込んだり、人からそう思わされたりすることで適切な対応が出来ずに悩みながら生きてきてしまったのではないかと思います。


あなたが持って生まれたHSPの要素に見合った個別の対策をしていけば、もう悩まずに心を疲れさせない生き方が出来るようになれます。

いろんな色の光


私もHSPですがあなたとまったく同じ苦しみを味わった訳ではありません。

なのであなたが経験した悩みや、それはどんな性質が起因していたのかを知りたいと思っています。


あなたは今までどんな生きづらさを抱えて生きてきましたか?
そしてHSPとしてどんな生き方をしてみたいですか?


些細なことでも全然構いませんのでメッセージなどをいただけたらと思います。

もしかしたらそこからあなたの悩みを解決出来るヒントがあって何かしらのアドバイスに繋がるかもしれませんから。




それでは今日はここまでといたします。
読んでいただきありがとうございました。




この記事を読んだ人はこちらも読んでいます。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事