
いじめは誰もが被害者にも加害者にもなりうるもので、その背景には表面的には見えない深層心理やトラウマ、そして復讐心という心のメカニズムが隠れています。
今回の記事では、某芸人の事件から気付いたことや、なぜいじめの被害者が加害者へと変わってしまうのかを心理的な側面から解説します。
更に私自身の体験談を交えながら、いじめの連鎖を生む「心の歪み」とそこから抜け出すためのヒントをお伝えします。
なぜ「いじめ被害者」が「加害者」に変わるのか
以前、某芸人が女性に対して性的暴行を加えたというが話題が上がった時、私は驚きました。
実は彼には学生時代に酷いいじめを受けていた過去があり、その辛い経験を乗り越えて人を笑わせる仕事に励んでいるのだというエピソードを聞いたことがあったからです。
しかしその後の不倫スキャンダルや暴行事件を知り、これはいじめによるトラウマが少なからず影響しているのではないかと思いました。
「いじめを受けた人は人の痛みがわかる」とよく言われます。
しかし現実にはかつての被害者が加害者に変わるケースも存在します。
なぜそんなことが起きるのでしょうか。
私自身も抱えていた「攻撃性」と「支配欲」
実は私自身もかつて酷いいじめを受けながら「人を攻撃したい・支配したい」という思考にとらわれていた経験があります。
いじめを受けていた頃、私の心にはこんな思いが渦巻いていました。
「なんで自分ばかりこんな目に遭うの・・・?」
「どうすればいじめられずに済むんだろう」
「ツラい、もうイヤだ、誰か助けて・・・」
・・・しかし、その中にこんな攻撃的な思いも潜んでいたのです。
「みんな殺してやりたい。みんな死ねばいい。」
自殺願望や自傷行為は一切ありませんでしたが、「いつ死んでもいい」という虚無感が常にあり、毎晩「明日、目が覚めなければいいのに」と願っていました。
やがて私の中に最も強く根付いたのが「残虐なまでの攻撃性と暴力的思考」でした。

攻撃性が増長される心理的プロセス
「やり返したいのにできない」「防御も効果がない」という状況が私を苛立たせ、追い込んでいたのでしょう。
ここでの攻撃性とは本来、「自分を守るため」のもの。
しかしいじめが長引くうちに本来の意味が歪んでしまい、無差別な攻撃性として増幅されていったのです。
悔しさ・理不尽さ・恐怖・怒りなどのネガティブ感情が積み重なると、やがてトラウマとして潜在意識に刻み込まれます。
その結果、「この感情を満たせれば満足できるかもしれない」という思い込みが強化されます。
これが「復讐心」の正体です。
復讐心と引き寄せの法則
復讐心を満たすことが目的となると、無意識のうちにその「状況」を引き寄せるように振る舞うようになります。
この時すでに顕在意識ではコントロールできない状態に陥っているのです。
やがて「加害の矛先」は自分をいじめた相手ではなく、自分より弱い立場の人へと向かうことがあります。
これはトラウマによって潜在意識に「自分を傷つけた相手には逆らえない」と強く刻まれているからです。
そのため、対象は「おとなしい人」「女性や子供」「立場の弱い人」「優しい人」「自分に似た性質の人」になりがちです。
こうして皮肉にも、かつての被害者が加害者へと変わってしまうのです。
さらに攻撃を受けた人がまた復讐心を抱けば、それは「連鎖」となって繰り返されます。
トラウマに向き合うことの重要性
今回の某芸人の件も、トラウマによる復讐心や認知の歪みが原因となっていた可能性があります。
表面上は愉快そうに振る舞っていても、内面には癒えない憎しみや苦しみが渦巻いていたのかもしれません。
ただし、どんな理由であれ不倫や性的暴行などのモラル違反・法的違反は許されるものではありません。
そして法で裁かれたとしても意識を変えるのは容易ではないことも・・・。
最終的には本人が自分のトラウマとどう向き合うかにかかっています。
復讐でトラウマは消せるのか?
「いじめた相手を許さない」
「自分を傷付けた人を反省させたい」
「同じ目に遭えばいいのに」
いじめを受けたらこんな考えを持ってしまうのは仕方ないでしょう。
しかしこの気持ちに執着していては、環境を変えても新たな「加害者」と関わり続けてしまうだけ。
ましていくら支配や攻撃、暴力を振るったとしても、かつての加害者と同じ低俗なレベルに堕ちるだけでトラウマは癒えず復讐心も満たされません。
その結果、被害者が加害者になる「立場逆転疑似体験」が、いじめの連鎖を引き起こすのです。
実は私は攻撃をしてきた相手に仕返しをしたことがあるのですが、それでも怒りや憎しみは治まらず、決して気持ちが晴れることはありませんでした。
そこで自分自身の問題点と向き合うために「潜在意識」を変えることが必要となるのです。

「いじめられる方が悪い」発言をどう捉えるか
「いじめは、いじめられる方が悪い」という言葉について私は最初は大反対でした。
しかし今では「ある一面では納得できる」と感じています。
それが「潜在意識の状態」なのです。
何らかの原因が潜んでいるから、いじめの対象になってしまっている可能性があるのです。
ただし「あなたが悪い」ということではありません。
原因はあなたの育ってきた環境や関わってきた人にあります。
けれど被害者として怯えて小さく震えているままではどうしても現状は変えられません。
なので苦しいかもしれませんが、「原因」が潜む心の奥に少しずつ向き合うことで克服が出来れば、いじめの対象にはならない穏やかな人生を歩めるのです。
まとめ│復讐心を抱く前に、自分を止める勇気を
もし今、あなたが被害者意識から強い復讐心を抱いているなら、このメカニズムをぜひ覚えておいてください。
誰かを追い込み、お互いの将来を壊してしまう前にどうか自分自身を止めてください。
もしひとりでどうにもならないなら、私に相談してみてください。
一緒に「本来の優しいあなた」を取り戻していきましょう。
他にも疑問や質問などありましたらコメント欄やメッセージからお問い合わせください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

