あなたは失恋したことがありますか?
もしあるならそのことを友達や知人に伝えた時に相手はどんな事を言ってくれましたか?
今回はこの体験談を通じて私が命名した「悪魔の予言」という現象についてお話ししていきたいと思います。
私は数え切れないほどの失恋をしました。
当時は基本的に友達がいない私でしたので、失恋のショックを聞いてもらうだとか慰めてもらうだとかそんな機会はほぼありませんでした。
しかしたまに職場などでそんな話しをすることがあったのですが、話し終えるとだいたいの人は
「大丈夫だよ。すぐ他にイイ人見つかるから。」
と言うのです。
私はこの言葉が大っ嫌いでした。
なぜなら1回もその通りに叶った事がなかったからです。
しかも何を根拠に「大丈夫」だとか「すぐ」だとか「イイ人」だなんて言っているのか。
まるで社交辞令。
失恋した相手にはとりあえずこう言っておけばいい的なお約束のセリフに過ぎなくて、本気で心配してくれたり、励ましてくれている訳ではない。
薄っぺらい同情にも満たない取って付けたような感覚を含んだその言葉がとにかく苛立たしかったのです。
なのでそう言われると決まって私はこんな言葉が頭に浮かぶのです。
「どうせあんたに私の気持ちなんてわかんないくせに!すぐにイイ人なんて見つかった試しないし!いい加減なこと言うな!」
完全な逆ギレです。
しかしもちろん表には出しません。
顔は引きつりながらも愛想笑いして「そうですね。」
ここまでがお約束ですから。
やがてこの後、数年は何も出会いがないまま無情にも時は流れていくのです。
そして私は思うのです。
「ほらね!やっぱりすぐにイイ人なんて現れなかった!やっぱり私の思った通りだ!やっぱりあの人の意見はいい加減だった!」
・・・こうやって自分の思った通りにはなったものの、なぜか虚しさだけがやたらと湧き上がるのです。
こんな風に失恋に限らず「仕事で失敗した」「誰かとケンカした」「何かうまくいかずに落ち込んだ」という時に誰かの慰めの言葉を掛けてもらったことはありませんか?
そんな時、あなたはどんな風にその言葉を受け取りますか?
ありがたいという「感謝」か煩わしいという「苛立たしさ」どちらですか?
もし上記の私のように
「あんたなんかに自分の気持ちがわかるわけない!」
という反発する感情が芽生えるなら、正直それは良くない傾向です。
更に慰めやアドバイスに対して
「どうせそんなのやったってうまくいく訳ない!適当な事を言うな!」
という否定があるなら尚更良くありません。
・・・おそらくは誰もがこんな思考を持ったことがあると思います。
しかしその後、うまくいった試しはないのではないでしょうか。
これこそ「悪魔の予言」なのです。
実はこれには明確な理由があるのです。
それをここから解説していきたいと思います。
まず、いい加減な慰めやアドバイスをした人に責任はあると思いますか?
まったくありません。
これは「いい加減」という風に捉えてしまった「あなた自身」の問題なのです。
ではそもそもなぜ「いい加減」という風に思ったのでしょう?
それは捻くれた感情で捉えていたからです。
これはいわゆる「認知の歪み」と言います。
いくら適切な言葉や態度をされても認知、つまり捉え方が歪んでいたら不適切に見えたり感じてしまう状態なのです。
特に悲観的だったり、怒りやイライラしているなどネガティブな感情の時にはこういう歪んだ捉え方をしてしまいがちなのです。
なので失恋、失敗、揉め事など感情的に荒ぶっていたり沈んでいたりすると、本来の適切なものすら正しく捉えられず皮肉として受け取ってしまうのです。
すると脳内ではどうなるでしょう。
「どうせ無理」「ある訳ない」これらの意識を繰り返し思い描いていると、やがて潜在意識へと植え付けられてしまうのです。
すると脳内の約97%を司る潜在意識は無意識のうちにあなたの言動をコントロールします。
それは「どうせ無理」「ある訳ない」を実行するように振る舞わせるのです。
なので
「イイ人とすぐに出会えない、恋人が出来ない」
「どうやっても仕事がうまくいかない」
「いつも誰かと揉めてしまう」
という風に「うまくいかない現実」を叶えてしまうのです。
けれどこの現状に当の自分は
「ほら!やっぱりうまくいかなかったでしょ!思ったとおりだ!」
と自分の思惑通りになったことへ歓喜するのです。
・・・これで本当に嬉しいですか?
これがあなたの望んだ本当の結果ですか?
気付いてください。
あなたは悪魔になって自分を貶めているのだということを。
悪魔に憑依されたあなたが「うまくいかない」ように予言をして成就させているのだということを。
本当のあなたは成功したかったはずです。
素敵な恋愛をしたり、仕事も絶好調で楽しくやりたいし、みんなと仲良くわいわいしていたいのですよね。
人生を充実させたいはずなのに、ネガティブ感情を抱いた時に悪魔に魅入られたのです。
そこが分岐となるのです。
もちろんネガティブ感情を持っていたとしても、そこで冷静になって自身を客観視出来れば認知の歪みには至りません。
ちゃんとブレーキがかかって思考をあるべき適切な方に向けられて正しい捉え方が出来ますから。
そうすれば「悪魔の予言」になることはありません。
日常の中ではわりとこのような状態に陥っている人が多くいるように見受けられます。
そして葛藤したりなんとかしたいと躍起になるものの、うまくいかないという方もいるのではないでしょうか。
無意識なので自覚できないというのが厄介ですし、忠告したとしても「癖」になってしまっているとそれが良くない状態だと理解したり把握することも難しくなるのです。
なのでもしかしたらこの記事を読んでいる方の中にも
「なんなんだこれは?ふざけたことを書いて・・・」と反発する感情を抱いてしまっている人もいるかもしれません。
今は理解できないかもしれませんが、もしその状態をなんとかしたい、この心の苦しさを矛盾をどうにかしたいと思っているなら、ぜひこのブログにて一緒に改善していきましょう。
私ならその悪魔を退治できますからお任せください。
―とは言っても悪魔払いだとかエクソシストのようなオカルト的な対処法はしませんのでご安心ください。
ここでの「悪魔」とは表現のひとつに過ぎませんので。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。
逆にこんな経験をしたことはありませんか?この理由を紐解いてみました。