あなたはこんな経験がありませんか?
初めての仕事に取り組む時、テストを受ける時、試合に出る時、告白をする時、何かに選出されるものにエントリーする時など、「ここぞ」という時や何かにチャレンジしなければならない時に
「どうせ上手くいかないだろうな」という失敗前提の思考をしていませんか?
そしてそう思った時に限ってなぜか成功したり上手くいったりした経験がありませんか?
―これがどういうメカニズムか考えたことはありますか?
私は不思議でしょうがありませんでした。
なので自分なりに思考して分析をしてみたのです。
その答えをここで解説していきたいと思います。
まずはこの現象の発端から説明していきます。
挑戦する時というのはどうしてもストレスを抱えるものです。
それがワクワクの楽しみであってもドキドキの緊張であってもビクビクの不安であっても、喜怒哀楽の感情の状態に関わらず身体は「身構える」状態になります。
そして頭の中では色々な思考や感情も飛び交います。
この「普段と違う状況」がストレスとなるのです。
決してネガティブなものだけがストレスという訳ではありません。
そうなるとどうしても身体はこわばってしまい、脳内も冷静さを失って思考の整理や選択が難しくなってしまいます。
「あれだけ練習したのに」
「あんなに下調べしたのに」
「あんなに完璧に仕上げたのに」
本番になると上手くいかない、本領発揮が出来ないのはこのせいです。
なのでよく「本番では実力の8割の力しか出せない」という発言を耳にしますが、こういう理由なのです。
そして中には「緊張なんてしない」という強者もいます。
もちろん本当にそうかもしれませんし、強がっているだけかもしれません。
しかしそのほとんどの人は「緊張していることに気付いていない」だけなのです。
なぜならこの緊張などのストレスが無意識の中で発生していると自覚が出来ないのです。
しかし間違いなく心身ともにストレスは感じているのです。
・・・けれど自覚出来る部分では気持ちは楽ですから、この時ばかりはストレス無自覚者を羨ましくも思えます。
そしてストレスを自覚している人たちの中には、その重苦しさに耐えられない人もいます。
感覚が繊細な人ほどそうなるでしょう。
するとその重苦しさに耐えかねてネガティブな思考が発生してしまうのです。
「もう、結果なんてどうでもいいから早く終わらせたい」
「失敗してもいい、負けてもいいからこの状況から逃げたい」
・・・こんな思考になってしまった人なんて、とても成功するとは思えないでしょう。
ところが、この思考によって無意識の中のストレスに変化が起こるのです。
「チャレンジをする緊張感」から「チャレンジが終わった開放感」に移行するため、ストレスが軽減するのです。
そうなると心身の負担となっていたものが一気に解き放たれ、良好状態となるのです。
意図せず万全な状態になって挑んだものは・・・
結果的に成功を収めることとなります。
これが第一段階の現象です。
そして次の第二段階へ。
第一段階の出来事は見事に「成功体験」となります。
そうなるとそれ以降、同じように「挑戦」の出来事に出くわすと人は意識的に成功体験の方法を活用します。
「どうせ失敗するからいいや」
それでまた第一段階の現象を引き起こし、更なる成功体験の積み重ねとなります。
その意識的な積み重ねはやがて無意識下へと取り込まれていくのです。
そうなると意識しなくても「そうなる」ようになってしまいます。
こうして「上手くいかないと思った方がなぜか上手くいく」という現象が起きるのです。
なのでこれらを発動させる場合は、本気で失敗することが前提でなく、ネガティブ思考で最初から出来ない、諦めているという訳ではなくて
「成功させるためにあえて自信をなくしている」状態なのです。
上手くいかないという非定の思考がトリガーとなって成功へと導く、そのジンクスを無意識のうちに持ってしまっているのです。
これが「上手くいかないと思った方がなぜか上手くいく」の理由です。
いかがでしたでしょうか。
なかなか面白くて興味深いメカニズムだと思いませんか?
こうやって人は良くも悪くも日頃から無意識の振る舞いをしているのです。
そしてこの無意識も気付く事さえ出来れば変えることは可能です。
生きづらさや苦しい思いを抱えているのであればぜひ、この無意識をあなたの救いになるような状態にしていきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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