木の先端にとまるチョウゲンボウのつがい

今回のテーマは自分の軸を持つことの重要性をお話していこうと思います。

あるYouTube動画で芸人さんたちが結婚観について話していたのですが、その中のひとりの独身の芸人さんが結婚をしない理由として
「自分なんかと一緒になるより他の誰かと一緒になった方が幸せだろうから。」
と語っていたのです。

その人は自宅で仕事に取り組んでいる時はそれだけに集中してしまうタイプなので、例え部屋に彼女がやって来ても彼女はごはんだけを作り終えると、仕事に集中している彼を気遣ってそっと部屋を後にするのだそうです。

その状況を悟った芸人さんは

「そんな優しすぎる彼女に応えてあげられず、仕事にばかり取り組んでいる気遣いのない男という、自分の対応にとにかく胸が痛む」
と語っていたのです。

そして女と関わらない方が幸せだと皮肉めいたことも言っていましたが、それは本心ではないでしょう。
そうやって強がって寂しさややりきれなさをごまかす欺瞞から出た発言でしょうから。

なので私はこれを聞いて「なんて優しすぎる人なんだろう」と感じました。

―この言葉に共感できる、もしくは自分もそうだという方はいますか?
そんなあなたもまた「優しすぎる人」なのです。

そしてだからこそ、そんなあなたに読んでいただきたいのです。
「あなたの優しくしすぎるところが、あなたを幸せから遠ざけてしまっている原因」だということを。

なぜ優しいのに普通の幸せを手に入れられないのか。
なぜ人を思いやっているのに報われないのか。
幸せな結婚とは何なのか。

それではこの謎の原因と解説をしていきたいと思います。

走っている三匹の白い犬

まず「優しすぎる人」は基本的に他人を優先する癖があります。
これを「他人軸」と言います。

他人軸の特徴は自分よりも家族や友人、知人、周囲の誰かという他人の状態や意見を優先してしまう事をベースに生きているというものです。

対して自分軸を持つとは自分の状態を優先して大事にしてあげるということなのですが、決して自己中心的などそういうことではありません。
どうも世間では「自分軸がわからない」という人が多いようです。

この他人軸と自分軸というものを把握していないと過度な優しさや気遣いが正義だと勘違いしてしまうのです。

「それの何がいけないの?人を気遣うのは良い事でしょう?」

そう思いますよね。
私もそう信じていたので長らくそのように振る舞ってきました。
そしてそれこそが私の幸せなのだと信じてきたのです。

・・・しかし必ずしも気遣いが素晴らしいとは限りません。

何でもかんでも他人を優先してしまっていると「自分」がおろそかになってしまいます。

周囲を幸せにしたい、誰かを充実させてあげる、相手に楽をさせてあげる・・・
そうすれば他人は満たされ、大喜びです。

しかし「あなた自身」は?
あなたは誰が幸せにしてくれるのですか?

他人が幸せになっている様を見てそれで幸せですか?
―もちろんそれならそれでもいいのです。

しかし虚しさや疲労感、何か違うという違和感が伴っている場合、その優しさは「過剰」なのです。
あなたが心身を削ってまで「してあげる」必要はないのです。
毛刈りをされている羊

そもそも他人の問題は本来「その人自身の問題」であって本人がどうにかしなければならないものなのです。
選択するのも行動するのも本人次第。

けれど優しすぎるあなたはそこまで介入して「やってあげている」状態になっているのです。
これでは完全に他人軸で生きてしまうことになります。

そして気遣いもそう。
「この人にこんな風に思わせると申し訳ないから・・・」
という理由で、心が痛むからと相手の感情をもあなたが請け負ってしまっているのです。

聖母マリア像と豪華な花

・・・しかし相手は実際はそんなにツラいだとか嫌だとか不満やネガティブな感情を抱いていないかもしれないのです。

それなのに「優しすぎるあなた」は勝手に相手がしんどいのだと決めつけて、その感情を自分がどうにかしなければと勝手にネガティブな状況を作り出して自ら「ツラいしんどい状況」に仕立て上げてしまっているのです。

それは本来は「どうってことがない状況」なのにも関わらず、です。

冒頭の芸人さんの配慮も、芸人さんが彼女に対して「寂しい思いをさせている、きっと不満を持っているに違いない」とネガティブ思考で勝手にそう思い込んでいるだけで、実際に彼女から不満を言われた訳でもなんでもないのです。

けれど行きすぎた気遣いや過剰な優しさで「きっとそうだ。申し訳ない・・・」という他人軸になってしまう思考に囚われている状態なのです。
青空に向かって伸びる枯れ木

そしてその状況が繰り返されると

「相手を幸せだと思わせてあげられていないだろうから、こんなダメな自分なんか誰も幸せに出来ない。自分には幸せになる資格もない・・・。」

とどこまでも自分を貶めてしまう思考になってしまうのです。

こうなってしまうと現実にも反映されて、どんなに優しくて気遣いが出来るイイ人でもなぜか不幸を引き寄せて絶対に幸せになれない、「他人軸で生きてる人」になってしまうのです。

これは本当になんとも皮肉な状態です。
だからこそ私はこういう人を救いたいのです。

こんな辛酸を舐めた人たちこそ、報われて幸せになるべきなのだから。

暗闇に浮かび上がるろうそく

相手が幸せかどうかは相手が決める事です。
あなたの基準ではないのです。
あなたが感情を代行してあげる必要はないのです。
だからもう他人軸で生きないようにしてください。

そしてあなたが相手にしてあげられることは
「何かしてもらったら感謝をする。そしてお返しに何かしてあげる。」

これだけでいいのです。
これこそが最高の気遣いなのです。
・・・だってお相手はあなたと幸せになりたくて一緒にいるのですから。

そして何よりまず自分を大事にしてあげてください。
他人軸から自分軸の人生へと意識的に変えていきましょう。

自分軸がないあなたは長い間、ずっと他人軸が当たり前だったので自分を労ることに慣れておらず、自分を卑下したり幸せになってはいけないという前提になっているのでそこを改善して欲しいのです。

幸せになること、自分が恵まれることに罪悪感を抱かないように思考を変えていきましょう。

こうして自分軸で考えると「本当の気遣い方」にも気付けるようになれるのです。
もう十分すぎるくらい頑張りすぎた優しすぎるあなたは、誰よりも幸せになっていいのですから。
花にとまるアゲハチョウ

そしてもしこれを読んであなたが救われるなら、それこそ私は幸せなのです。

 

どうでしょう。少しは気持ちが楽になったでしょうか。
あなたの心の状態をぜひお聞かせください。

···どうやら雨が降ってきたようなので、これから洗濯物を取り込みに行ってきます。
それでは今回もここまで読んでいただきありがとうございました。

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