
これはマッチングアプリでの何気ない会話が、思わぬ誤解を生んでしまった―「女はみんな金目的」と決め付ける男性と、誠実に応えたつもりの女性のお話しです。
疑心暗鬼や思い込みによって、ふたりは信頼関係を築くどころか崩れてしまうことに・・・。
この記事では実際にあったやりとりを元に、男女の心理のすれ違いとコミュニケーションの落とし穴を解き明かしていきます。
プレゼントをきっかけに誤解が生まれたマッチングアプリの出来事
ある女性がマッチングアプリで出会った男性とやりとりを続けていた時のこと。
彼女の誕生日が近いと知った彼が、「誕生日プレゼントに何か欲しいものある?」と尋ねてきたそうです。
最初、彼女は「気を遣わなくていいですよ。」と何度も断ったそうです。
けれども彼が「どうしてもあげたいから」と言うので、彼女は気遣いから安いものを提案しました。
ところが彼は「そんな安いものじゃ悪いよ。」と言うのです。
そこで彼女は考えました。
「相手に負担をかけず、それでいて送った相手が気持ちがこもるものを選ぼう。」
その結果、彼女が選んだのは冬用のコート。
試着の必要があるため一緒に買いに行けるし、もし高すぎるようならその場で他の物に変更しようという考えからでした。
彼女にとっては完璧な選択のように思えました。
しかし、その提案に対して彼の返信はこうでした。
「付き合ってもいない相手にコートなんて高価なものをねだるの? やっぱり金銭目的か。」
彼女は衝撃を受け、あふれる怒りを抑えながらこう返しました。
「そんなつもりはまったくありません。プレゼントもいりませんし、今後会うこともありません。」
そのまま彼をブロック。
そして彼女は「早い段階で変な人だと気づけてよかった。」と胸をなでおろしたそうです。

男性心理の落とし穴:疑心暗鬼と試し行為
この男性には、「女性は金銭目的で近づく」という無意識の前提があったのでしょう。
過去にそうした経験をしたのか、周囲の話やどこかの情報で偏見が形成されたのかもしれません。
そのため表面的には丁寧に優しく振る舞っているように見えても、心の奥では「相手を試して確かめたい」という衝動が生まれているのです。
これが心理学でいう「試し行為」です。
「安いものじゃ悪い」と言ったのも、彼女が高価なものを望むかどうかを確認するための無意識な誘導。
そして彼女が「コート」と答えた瞬間、
「ほら見ろ、やっぱり金目的じゃないか」と、自分の中の疑心暗鬼を証明する結果に満足してしまったのでしょう。
つまり彼は信頼ではなく不信を確かめるために行動していたのです。
女性側のすれ違い:察してほしいという思い込み
一方の彼女もある思い込みにとらわれていました。
「もし高ければ他のものに変えればいい」という柔軟な考えを持っていたものの、それを相手に伝えてはいなかったのです。
彼の側から見れば、「コートを買う約束をされた」という部分しか受け取れていません。
つまり彼女の中にある臨機応変さは、相手にはまったく伝わっていなかったことになります。
さらに、「自分の感覚=相手の感覚」という思い込みも誤解を招く原因になりました。
人によって「高価の基準」は異なるもの。
彼女が「それほどでもない」と思っても、彼にとっては「高すぎる」と感じられたのです。
関係がまだ浅い段階では、「私はこう考えているけど、あなたの気持ちはどう?」という一言があるだけで、このような誤解は大きく減らせます。
誤解を防ぐためのコミュニケーションのコツ
①「察してくれるはず」をやめる
思考や感情は言葉にしなければ伝わりません。
「わかってくれるだろう」と思っても、相手の心には別の前提があるかもしれません。
② 試し行為に気づいたら、感情より冷静さを
相手があなたを試すような態度を見せたら、反論よりも距離を置く判断を。
感情的に反応すると相手の思い込みの世界に巻き込まれてしまいます。
③「違い」を前提に会話する
男女で価値観が違うのは当たり前。
「違うからこそ確認していく時間が必要なんだ」と考えると、会話が柔らかくなります。

まとめ:相手のせいだけにしない心の整理術
この体験は、どちらかを悪者にして解決するという問題ではありません。
男性も女性もそれぞれが「思い込み」を抱えていたことが原因だったのです。
誤解は、互いの心の「見えない前提」がぶつかり合うときに生まれます。
人との関係に疲れたときは、
「自分は何を信じていたのか」
「相手に何を期待していたのか」
を見直してみるといいかもしれません。
信頼関係は相手を変えることではなく、自分の内側の思考癖を知ることから始まります。
誤解を減らし、よりラクに人と関われるようになるヒントをこれからもこのブログでお伝えしていきます。
気になる点やご質問があれば、どうぞお気軽にコメントやメッセージなどからお問い合わせしてください。
あなたの声をお待ちしています。

