百日草の上にとまるノビタキ

「友達になる」というのはとても不思議な縁だと思います。

しかしそれが呆気なく途切れてしまうのもまた不思議な縁のひとつの作用なのでしょう・・・。

せっかく仲良くなってあんなに楽しい時間を共有していたのに・・・
突然何らかのきっかけで友情にヒビが入ってしまったり、ほんの些細な出来事でお互いの距離が出来てしまったりということを経験したことはありませんか?

今回はこの「離れて行く人間関係」についてその原因と解説をしていきたいと思います。
 
昔の私は正直、いい人間関係を築けてはいませんでした。
女性の友達すらまともに出来ずまさに「友達ゼロ」の状態だったのです。

女友達はめんどくさい、裏切るだとかそういう前提もあったせいです。

しかしその前提を持つ事をやめたところ、私にも友達が出来る機会が訪れたのです。
そんな私の友人関係の体験談からまずはお聞きください。

整列した四体の人形
それは私が八王子に住んでいた時のこと。
その時、二人の女友達と知り合ったのです。

ひとりはインスタを通じて知り合ったKさんという50代の女友達です。
彼女はとても人と交流することがうまく、初対面の人ともすぐに仲良くなれるタイプで、様々な友人知人があちこちにいるという人でした。

優しくて面白くて、人と長時間接していると精神的に疲れてしまう私ですら、彼女と一緒にいる時にはまったく疲れもせず嫌な気にもならなかったのです。

写真を撮るのが好きな人で、彼女の写真は本当に美しくて素晴らしい作品ばかりでしたので私はファンのひとりでもあったのです。

そしてその後に知り合ったのが、趣味の野鳥撮影をするためにひとりで訪れた時に市内の公園で出会ったNさんという40代の女友達です。

彼女も同じくひとりで野鳥撮影に来ていて、向こうから話し掛けられました。
彼女は私より5歳上でしたがとても若々しくて快活な人で友達や知人が多い人でした。

人見知りの私ですらすぐに打ち解けて話しは盛り上がり、その場でLINE交換をしたくらいでした。

どちらも八王子在住ということで会いやすく、週末はそれぞれとたまに撮影を一緒にしに行ったり、ランチしたりと楽しんでいたのです。

しかし私が結婚して八王子を離れたことで二人とはなかなか会う機会も少なくなってしまいました。

そしてある時、Kさんとふたりでランチをしていた時のこと。
Nさんと知り合ったばかりだったので、その新しい友達とLINEをしていたという話題で盛り上がっていた時にKさんから

「そのNさんに会ってみたい。」
と言われたのです。

そこで私は快諾してすぐその場でNさんにLINEをして「友達を紹介する」という形で3人で会う機会を作ったのです。
 
そして当日。目的は八王子市内の公園での野鳥撮影でした。

初対面にも関わらずKさんもNさんもやはりあっという間に仲良くなり、会話もかなり盛り上がりました。
そして帰り際にまた3人でどこかに行こうと次の予定もすぐに決まったのです。
私もすごく楽しかったのでその予定を本当に楽しみにしていました。
 
そして2回目の3人で会う日。
その日は御岳山でレンゲショウマという、夏に見頃を迎える花の撮影をしたのです。
一輪のレンゲショウマ

その後は奥多摩の方でランチをして滝を見て、カフェでまったりと会話を楽しんでいました。

その時にKさんとNさんは共通の趣味が多いことが判明。
好きな登山家が亡くなった話しや、好きな八王子市内のお店の話題で盛り上がっていました。

・・・しかし私はその二人の話題には着いていけなかったのです。
なので会話には入らず、そんなふたりの楽しそうな雰囲気を眺めて楽しむという感じでした。

やがて二人は私が以前から相談していた認知症の姑について話題を振ってきたのでそれに答えていたのですが、するとKさんから
「いっそ仕事見つけて家を出てまた1人暮らししたら?」
と言われたのです。

―実は私はこの時、フリーランスで仕事をしていくためにオンラインスクールを受けている真っ最中で、その勉強に集中したいので仕事は一切していなかったのです。

結婚前は1人暮らしでしたので当然仕事もしていました。
しかし結婚してから引っ越したことで職場が遠く、通えないとういうことで退職。
つまり専業主婦で夫の給料だけで生活している状態でした。

そして結婚する前からフリーランスでやりたい仕事があるという話しはKさんには以前からしていたのですが
「そういうの、難しいらしいよ。稼げなくて苦労している人も知り合いにいるし。」
と、あまり認めてはくれていなかったのです。
私はそのことを本当に残念に感じていました。

普段は話しも合うし、自分と価値観も合うので本当に良好な人間関係を築けていると思って嬉しかったのですが、唯一そこだけは反対意見を述べられたのです。

・・・そもそもそれは私がやりたい仕事であって、例え失敗しても彼女にはなんのデメリットもないのになぜ否定するのか。なぜ素直に応援してくれないのか・・・。

Kさんの就活推奨意見を、私はフリーランスの勉強に集中したいからということを伝えてアドバイスを受け取りませんでした。

すると一連の会話を黙って聞いていたNさんがおもむろに
「仕事してると週末の楽しみがあっていいよね~」
とKさん側に付くような発言をし始めたのです。

私はその発言に引っかかる「何か」を覚えたものの、何も言わず黙って聞いていました。

その後もNさんは自分の仕事の話しをKさんに振り、共通の仕事内容を見つけてはふたりで盛り上がっていたのでした。

・・・これには明らかに私だけが蚊帳の外だと感じました。

それは帰りの車中でもそんな状況でしたが、私は気を遣って双方に話題を振ったり各々の意見に共感したりという振る舞いをしたのですがどことなく素っ気なく感じられました。

そしてこの日、解散したあとにどうやらふたりだけで次の予定を立てたらしく、私はグループLINEで参加出来るか否かを聞かれるだけという扱いでした。

―もう私は行きたい場所を決める話し合いに参加する権限もないのかと落ち込みました。

当初はその予定に参加するつもりでしたが結局は気が乗らずにキャンセル。
そしてふたりだけで楽しんでいたようですがその当日の夜、それぞれから「今度は3人で行こうね」となんとも事務的なLINEが送られてきたのですが、それが余計に虚しさを駆り立てたのです。

しかしその後、またふたりだけで野鳥撮影に出掛けたようでインスタ投稿のふたりのやりとりでそれが判明しました。

・・・なのでもう私には声は掛からないということをこの時に悟りました。

お互いを紹介して1か月も経たないうちに紹介した私を蔑ろにするという行為には正直いい気はしません。
もちろんしばらく3人で会って、ある一定期間を経たのちにふたりで会うというならわかります。

なにより新しく気の合う友達と知り合ったからといって紹介した友達を除け者にするなんて、私には出来ません。
知り合った期間は関係なく友達なら分け隔てなく大事にしますから―。
レモンブライトコスモスの群生
―さて、体験談が長くなってしまいましたが、こういった状況に陥った時の心の問題を解決する思考とメカニズムを私の体験談を例として解説していこうと思います。

まず、なぜあれほどまでに人当たりが良いKさんが私のフリーランスへのチャレンジには賛成や応援をしてくれず、反意を見せたのかというこの解説からしていきましょう。

Kさんは独身で某大手メーカーに勤務していて人事部で役職の立場にあります。
職場での人間関係は良好なものの自分のペースで物事を進めたい彼女は「企業で周囲に合わせながら働く」というのはどうも性に合わないらしいのです。

実は私もそういうタイプでしたが、今までは1人暮らしで貯金もあまりなかったので、いきなりフリーランスでやっていける金銭的余裕がなかったのです。

しかし結婚して転職を考えた時に「もう自分に向かない仕事は嫌だ」と思ってフリーランスの道を選んだのです。
ちなみにこれには夫も賛成、快諾してくれてのことでしたので本当にありがたいと感謝しています。

なのでこのように、専業主婦になって好きな仕事にチャレンジしょうとしている私を羨ましく思い、その妬みからKさんは「ズルい!そんなの認めたくない!」という思考になってしまったのです。

確かに私は状況に恵まれ、味方がいるおかげで夢を実現に向けるための道を歩むことが出来たのですが、それも潜在意識の書き換えを必死に頑張った結果、引き寄せた状況なのです。

ちなみにKさんは実家に家族と住んでいるものの「フリーランスでやっていくことは無理」という前提であるから、いつまでも自分に不向きな企業勤めから抜け出せずに不満を抱えながら仕事をしている状態なのです。
困り顔が書かれたノートをお面にしている人
しかし、以前の私も「フリーランスなんて絶対に無理!」を提唱するひとりでした。

チャレンジもせずに最初から出来ない事を決めつけていたのです。
・・・だからこそKさんの気持ちもよくわかります。

「自分には本当にやりたいことがあるのに無理だと思うからやらない。」

潜在意識に自覚すらしていない思い込みがあるから動けない彼女は、私の行動力と恵まれた状況に嫉妬したのです。

そしてあわよくばまた自分の不遇の状況と同じ、企業勤めに引きずり込ませようと「企業での仕事」をさせる流れを作るために1人暮らしを提案したのでしょう。

そしてこの時から私はKさんは私の意欲を削ぎ落とし、成功から引きずり下ろすいわば友達のフリをした敵、「フレネミー」の要素を見出してしまったのです。

これは本当に悲しい気付きでした。

更にはNさんまでもがその部分に加担するという振る舞いを見せたことでNさんも同時にフレネミーであることが確定してしまったのです。

ちなみにNさんはバツイチで3人の子持ちのシングルマザー。なので生活費は自分で稼がなければならない状態にあります。
だからこそ余計にKさんに共感したのだと思います。

そもそも私もKさんもNさんもそれぞれが送ってきた人生での価値観の相違というものもあります。
価値観とは簡単に言えば、その人が過去の経験の中で培った意見や感覚です。

いくら世間話しで盛り上がって楽しくても、価値観が違うと感じた途端に話しが合わないと感じてしまうものです。
ただ、それでも受け入れられる人もいますし、どうしても理解出来ないと離れて行く人もいます。

正直、私はKさんにもNさんにも私の目指す仕事を受け入れられなくても構わないと思っていました。
それ以上に3人で過ごしていることが楽しく大事な女友達だったからです。

・・・けれど彼女たちはそうではなかったようです。
私を突き放し蔑ろにする振る舞いをして、裏切る女友達になろうとしているのですから。

私が離れようと思ったきっかけはこの「突き放し行為」によるものです。
さすがにここまでされたのであれば私ももう許容出来ませんから。
私もすべてを許す仏のような心は持ち合わせていないので。
大仏像と花
そして同時に悟ったのです。
これは彼女たちと生きる世界が変わった証拠なのだと。

よくスピリチュアルで「次元上昇」という言葉が使われています。
私も何度も目にしては「うさんくさいな・・・」と感じてスルーしてきた言葉ですが、まさにその言葉はこういう状態を指しているのだと気付いたのです。

スピリチュアル界隈はとにかく人の興味を引くためにファンタジー用語を使うのですが、そこを正しく紐解けばちゃんと意味のあるものなのです。

なので私は潜在意識の書き換えを行った結果、「無理が前提」だったフリーランスの仕事の道を歩んだことで新たな可能性と人間性が開花し、無意識の否定の鎖に囚われた彼女たちとは生きる世界や価値観も変わったのです。

それが友情に亀裂や摩擦を発生させるきっかけとなったのですが、そこで試されたのは私の選択。

友情を取るためにKさんのアドバイスを受け入れ、夢や挑戦を諦めるか。

自分のためにフリーランスの仕事を目指し、異なる価値観の人間関係から離れるか。

そして私は後者を取りました。

そもそも彼女たちから距離を取り始めたので私はもう追うつもりもありませんでした。

・・・昔の私なら必死になって夢や挑戦を諦めて去りゆく友達を追いかけたことでしょう。
それだけ見捨てられ不安が強かったのです。

しかしトラウマや心の状態を改善した今は、他人軸に囚われず自分軸で生きる方向を選んでいます。

けれどそんなことをしていたら友達はどんどん離れる一方では?と思われるかもしれません。
私も以前はそんな心配ばかりしていたので。

しかしその心配に囚われ続けていたらいつまでも不適切な人と繋がり続けている状態なので良好な人間関係は築けないのです。

あなたが潜在意識を書き換えて結果、数々の友人知人が離れたとしてもそれは一時的なものなので大丈夫です。
最初は不安かもしれませんが「垢を落とす」という感覚で捉えてみてください。

余計なものを削ぎ落とし、すっきりすればすぐに真性のあなたにふさわしい素敵な人たちと出会えます。
そうすることでより一層、あなたの夢や挑戦に意欲が沸き、人生が潤うこととなるのです。

そしてもし一度離れた人でも、その人の潜在意識が書き換えられて、例えば価値観があなたと同じレベルになることがあればまた必ず繋がれるようになります。

恋愛でいう復縁などがそうですね。

なので私は当初は彼女たちの振る舞いに戸惑いと不信感を持ったのですが、すぐにこういった分析をして心の状態を保つことが出来ました。
そして迷いがなくなったことでより一層、フリーランスの勉強に取り組める状態となったのです。
開かれた本
もしあなたが同じような経験をしていて心に不安やモヤモヤを抱えている状態であるのなら、この分析と解説によって解消するきっかけになるのであれば嬉しいです。

そしてもし、似たような経験や自分の体験談も聞いて欲しいという方、もしくはなぜこういう状態になったのかという疑問や質問も受け付けますのでお気軽にコメントをください。

それではこれから息抜きのために野鳥撮影をして来ますので今回はここまでにします。
読んでいただきありがとうございました。

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